葬儀社としてご遺族様と
接していると色々なことを
お話いただくこともあります。
時にはどんな言葉を
かけるべきか迷うことがあります。
深い悲しみを吐露されたとき
なんとも言えない時があります。
そんな時に出会った本です。
涙のしずくに洗われて咲いづるもの
若松英輔さんという方が書いております。
その本の一文にこう書いてありました。
「死別を悲しむ人を激励する必要などない。
彼らは励まされる前に懸命にもがき
生きようとしている。
彼らに必要なのは声高な励ましではなく
静謐なまなざしである。
いたずらな発言は、生者と死者の間に
割り込んでその対話をさまたげる。
しかし、静かに注がれる視線は
死者と生者に交わされている沈黙の対話を
照らし出す。思いがそうであるように
まなざしもまた、
見えないコトバなのである。」
何かを伝えることだけが
すべてではないと教わりました。