先日、事前相談にお見えになった方から
少し前に親のご葬儀をしたときの
お話を聞きました。
大手の互助会さんでしたが
「疲れた」とおっしゃってました。
何が一番疲れたかというと
打合せです。
弊社では考えられないので
本当か断定はできませんが
祭壇や棺や骨壺などの葬儀内容を
決める打合せだけで3~4時間
時間を取られたそうです。
柩の上にかける布1枚から決めなければ
ならなかったとおっしゃってました。
最後の方はなにがなんだかわからない
状況だったそうです。
葬儀自体もいつのまにか終わってしまい
残されたのは200万円近い請求書だけだった
ということです。
その方は費用のことは気にされない方でしたが
その費用に対するサービスを得られていない
ということに納得されておりませんでした。
互助会に両親が入っていたので
そのままその互助会を使ったそうですが
事前にせめて打ち合わせをしておけば
よかったとおっしゃってました。
大切な方が亡くなった時、通常の心理状態や
精神状態でない中で細かな打ち合わせを
することは本当に大変だと思います。
特に亡くなるのは夜中ということも
多いと思います。
自分の精神状態はご自身が一番わかっていると
思うので、つらい時は
1日なにもしない時間を取る
もしくは少し仮眠を取ったり、
安置後少し家族だけにしてもらうなど
すぐに葬儀社との話をせずに
打合せの時間をずらしましょう。
よこしまな考えですが
もしかしたらその担当者は
判断力を鈍らせるために
そのような長い時間打ち合わせに
使ったのかなとも思いました。
判断が鈍れば鈍るほど
葬儀社側の誘導がしやすく
葬儀単価を上げやすくなります。
この話を伺った時
以前聞いた話を思い出しました。
独裁者アドルフ・ヒトラーの話です。
彼は演説の力によって権力をつかんで
いきましたが、演説する時間にも
こだわっていたそうです。
特に夕方に。
なぜなら夕方は判断力が鈍る
時間帯だったからです。
判断力を鈍らせ誤った方向へ国民を誘導
しようとしたのでしょうか。
話が逸れましたが
事前相談をしておけば、費用や葬儀社の
姿勢を確認できますので、もし自分たちの
考えや予算と合わなければ別の葬儀社へ
相談することも容易です。
搬送後でも選んだ葬儀社が合わなければ
変更も可能ですが、一般的には時間も
ない中、新たに葬儀社を探す作業は
精神的にも肉体的にも大変です。
その時が来る前に葬儀社を選び
金額面も含め確認をしておくことが
最後のお別れをしっかりするためにも
必要なことではないでしょうか。