ご遺体の変化の中で
ご遺体の口や鼻、耳などから
体液や血液が出ることがあります。
特に経験上、脂肪の多い方や
腹水がたまっている場合
肺、肝臓のご病気の場合は
注意します。
ただし
あきつ葬祭で言えば
10件中1件
あるかないか
ぐらいです。
個人差もありますし
ご安置後適切に処置すれば
ほぼ、大丈夫です。
病院にお迎えに行った
段階で出血している
こともごくまれにあります。
腐敗による胸腔内圧と
腹腔内圧の上昇により
口や鼻、耳からの液漏れを
招きます。これが起きている場合
綿詰めをしても意味がありません。
早期にご遺体を冷却することが
必要になります。
通常のご遺体より冷却するところを
増やし、早めにお柩に納棺します。
冷却する場所は通常の腹部や肺の
ところ以外にも、首の後ろや
頸部、脇の部分にもドライアイスを
当てます。なるべく冷却が早まるよう
ご遺体が着ているものが厚手の洋服
の場合には脱がします。
冷却と同時に処置をしていきます。
口からの場合は
綿花を気道方向に入れながら
漏液を綿花にしみこませ
取り出します。
これを綿花にしみる量が
少なくなるまで
繰り返し、少なくなったら
通常の口閉じの要領で含み綿を
行いお口を閉じます。
その後なるべく頭を高くし
気道を塞ぎます。
鼻からの場合は
綿花を長くし、鼻の奥へ入れ
綿花に染み込ませながら
染み込む量が少なくなるまで
繰り返します。
その後、鼻の奥に綿花を詰め
栓をします。
鼻も口も綿花が
ドライアイスにより
凍っているはずなので漏出を
防ぐことができます。
今までこの方法で
止めてきました。
衛生的にも
出血はとても不安になる
ご遺体の変化です。
通常のご遺体でも
そうですが
状態が良くない
ご遺体の場合は
早急な冷却と処置が
特に必要となります。
こちらもお読みください
ご遺体の変化(腐敗)
※まれな例ですが腕などの
点滴後から出血しており
お体や着物や布団が汚れている
こともありますのでご安置後は
かならずお体を確認します。
意外と小さな点滴後から
大量の血が出てしまっている
こともあります。